現金主義簡易簿記と発生主義の違いとは?

現金主義簡易簿記と発生主義の違いとは?

さて以前、簡易簿記の項目で「現金主義」という言葉が出て来たのを覚えていらっしゃるでしょうか?簡易簿記に関しては既に説明しましたので、ここではその「現金主義」と言う言葉について少し解説します。

通常私たちが現金主義と言う言葉を用いる場合は支払い等でクレジットカードなどを使わず現金で払うような人のことを指して俗に「あの人は現金主義だ」などと言いますが、簿記の上での現金主義は少々違ってくるようです。

現金主義とは会計概念の一つで、現金主義に基づいた会計手法は現金主義会計と呼ばれます。
現金主義会計とは費用や収益の認識を現金収支のみに基づいて行う損益計算の方法です。収益は現金収入時に認識され、費用は現金支出時に認識されます。

客観性の高い期間損益計算が可能で収益と費用の差異が少なく、従って管理の手間が少なくなることが期待されますが、反面で、棚卸資産の在庫や固定設備などは触れず、また信用取引は一切取り扱えないため資産の減価償却などは行えません。
また取引のほとんどが現金で決済される場合でなければ、制度会計上ではその使用を認められていません。

一方、現金主義の正反対の概念として発生主義があります。発生主義に基づいた会計手法が発生主義会計です。発生主義会計では費用・収益の認識を現金収支のみではなく期間帰属を通じた期間業績を反映させています。
つまり現金の収受・支払に関係なく、取引がいつ発生したかを基準に会計するわけです。発生主義会計では期間損益の把握という面で優れています。


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