タックスクッションの意味と注意点

タックスクッションの意味と注意点

クッションと言えば座ったり横になったりする際に、イスやベッドの背もたれなどにはさんで衝撃を吸収する目的で使われますが「タックスクッション(税金のクッション)」というこの耳慣れない言葉は、どういう意味を現しているのでしょう?

企業は決算期にあたって納税しますが、この納税をする際に税額として算出された金額よりも、あらかじめ自発的に多少の金額を上乗せして決算書に計上することがあります。この上乗せする部分の税金がタックスクッションと呼ばれるものです。
自発的に税金を上乗せする?などというのは一般の庶民の感覚ではとても理解しづらいことですが、ではなぜ企業はこのようなことをするのでしょうか?

企業の決算においてはその内容は非常に多岐に渡り、往々にして税額に間違いがあったり、故意にせよ過失にせよ申告漏れによる延滞税などを後になって追徴される場合があります。こうしたアクシデントを防ぐために、まさかの時の予備金として多めの税額、つまりタックスクッションを計上するのです。

実際にタックスクッションとして多めに納付された場合、クッション分が還付される場合もあります。
例えば納税額計算の結果が900万円だったとして、タックスクッションを100万円見積り、1000万円を納付した場合は、後々100万円分は還付される可能性があるわけです。

ただし注意すべき点として、タックスクッションを多めに設定してしまうと当然ながら当期純利益としては減少してしまいますから、万が一のことを考えてクッションを設定するにしても程々の額にしておくべきでしょう。


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