相続税による脱税の事件

相続税による脱税の事件

相続税に関する脱税と言われてすぐに思い出すのが大阪市生野区の姉妹による相続税の巨額脱税事件でしょう。2008年におきたこの事件では58億円という金額の巨大さにまず驚かされますが、事件の詳細を知るに連れ、その手法があまりにも原始的であったことも世間に衝撃を与えました。
まず事件の経過は以下の通りです。

犯人である容疑者姉妹の家は大阪市生野区にあり、外から見れば至って普通の家とガレージでした。
しかしシャッター1枚隔てたそのガレージには58億円という聞いたこともないような巨額の札束が無造作に積まれていたというのです。

驚くべき単純な方法で、札束は段ボール箱や菓子の袋、紙袋、サイズもまちまちの袋や箱に詰め込まれていただけだったと言います。隠蔽工作などを図った痕跡すらなかったというのですから本当に驚きます。

さて当の容疑者は「自宅に現金を保管していたが忘れてしまって申告しなかった」などとまるで当局を煙に巻くような供述をくり返していると言います。実際はこのお金は容疑者の父親が一代で稼いだ財産でした。容疑者はこの父親が亡くなる数年前から銀行の口座を解約しては引き出しや物置に隠すようになったと言います。

しかしこの手口の稚拙さは大胆であっても何の役にも立ちません。税務署が銀行の通帳を見ればこれが相続税の脱税であることは一目瞭然です。
こうした場合には個人情報の保護などの権利はないも同然になるのです。

それにしてもあまりの金額の多さに心底びっくりさせられた事件でした。


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