様々な所得控除を知っておこう!
所得控除には様々な種類がありますが現在適用されているのは以下のようなものです。
●雑損控除
●医療費控除
●社会保険料控除
●小規模企業共済等掛金控除
●生命保険料控除
●地震保険料控除
●寄付金控除
●障害者控除
●寡婦・寡夫控除
●勤労学生控除
●配偶者控除
●配偶者特別控除
●老年者控除
●扶養控除
●基礎控除
今回はこれらのうちまだ説明していないいくつかの控除について触れてみます。
●勤労学生控除
勤労学生控除とは学生でありながら勤労による所得がある場合の納税に対する所得控除です。合計所得金額が65万円以下の場合、勤労以外の所得では10万円以下の所得で適用となります。合計所得とは様々な控除を差し引いた所得の額です。学生の場合の所得は普通アルバイト等ですからその給料から給与所得控除の65万円を引いた額が65万円であれば良いということになります。
逆に言えば所得と給与所得控除の65万円を合算した130万円までの収入の学生が提要となります。中学生、高校生、大学生、専門学校生等が対象です。職業訓練学校や専修学校などでも適用になります。また適用に際しては自分で確定申告を行う必要があります。
●配偶者特別控除
配偶者に38万円以上の所得があるため配偶者控除が受けられないときでも、配偶者の所得の金額により所得控除が受けられる場合があります。これが配偶者特別控除です。条件としては、
・民法規定による配偶者で、内縁関係は含まれない。
・納税者と生計を共にしていること。
・青色申告者の事業専従者として年間を通じ、一度も給与を受けていない、または白色申告者の事業専従者ではないこと。
・他の人の扶養家族になっていないこと。
・年間合計所得金額が38万円超76万円未満まで。
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