事業譲渡と会社分割を比べてみる

事業譲渡と会社分割を比べてみる

今回は会社分割と事業譲渡を比べて見ましょう。
会社分割には大きく分けて2通りの方法があります。企業が一部の営業の部分を切り離して新たに新設した新会社に継承させる新設分割と、もう一つは既存の別の会社に継承してもらう吸収分割です。

すでに存在してある会社の一事業を引き継ぎ、継承すると言う点で、会社分割と事業譲渡はとても良く似ています。引き継ぐことになる事業の範囲や内容を任意に決めることができるメリットもどちらも同様です。
では相違点はどのようなところでしょうか。

●権利義務の継承の違い

事業譲渡は会社が行う単純な取引行為の一つとして位置づけられます。そのため民法の売買や会社法による商行為の規定によって要件や効果が律せられています。事業譲渡では譲受会社から譲渡会社に対しては対価として金銭が払われます。
さて事業譲渡に基づいた権利義務の継承は「特定承継」としての性格を帯びています。特定承継とは権利を売買によって個々に取得することです。この真逆になるのが「包括承継」です。これは相続や、会社の合併により他人の権利や義務を一括して承継するという意味になります。

●対価

事業譲渡では事実上事業を買い取ることになり、当然対価が必要です。そのための資金調達も重要となります。会社分割では事業を分割して引き継がせた代わりに承継会社の株式を手に入れるというのが原則になっています。

以上の2点からも分かることは事業譲渡があくまでも取引の一つであると言うことです。


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