還付金の受取について知っておきたいこと
一般のサラリーマンの方でも年末調整後の還付金が思っていた以上に多くて喜んだり、逆に例年通りくらいの還付金を期待していたら意外と少なくて期待はずれだったなどと言った経験がおありではないでしょうか?さて還付金とは払いすぎた税金が還付されるその金額のことを言います。
前述のように会社員の方でも、生命保険や火災保険に加入した際などは思わぬ額の還付金があったりしますが、年末調整の利かない還付金に関しては自分で税務署に出向いて確定申告をしなければなりません。
確定申告で還付金が戻る例としては、医療費を10万円以上払ったときの医療費控除や、災難や盗難被害にあった場合の雑損控除、年末調整の後に子供が生まれた場合の扶養控除、ローンでマイホームを購入した場合の住宅ローン控除、寄付をした場合の寄付金控除、などが主な例です。
通常の確定申告は2月16日からとなりますが、還付金の申告だけであればもっと早く1月からでも可能です。実際、確定申告が始まると税務署は大変に混み合いますから、還付金の申告だけであれば早めに済ませておく方が良いでしょう。
また税務署で還付金の申告をしてもその場でお金を受け取ったりすることはできません。通常でも1ヶ月から1ヶ月半程はかかります。またこれは税務署でもすすめていることとして、還付金の受取方法としては最寄りのゆうちょ銀行各支店や郵便局に出向いて受け取る方法もありますが、できれば預貯金口座への振り込みを指定するのが一番便利でしょう。
また受取先となる預貯金口座を指定する場合は必ず申告者名義の口座が必要となります。またインターネット専用の銀行の場合は受取口座に指定できない場合がありますので、前もってインターネット銀行に問い合わせておくと良いでしょう。
「税務の予備知識」記事メニュー
- 新しいエンジェル税制を知っていますか?
- トラッキングストックの仕組みとメリット
- リレーションシップを理解しよう!
- 外形標準課税の意味とは?!
- 外国法人と内国法人の税制の違いは知っておきたい!
- 還付金の受取について知っておきたいこと
- 金庫株にメリットはあるのか?
- 源泉分離課税の対象はこれだけある!
- 国税通則法にザッと目を通そう!
- 災害減免法が適用される条件とは?
- 住宅取得資金贈与特例の内容を正しく知る
- 知っておきたい譲渡益課税の詳細
- 新株予約権発行の流れ
- 申告分離課税とはどのような制度?
- 租税特別措置法を理解しよう!
- 総合課税にもいろいろあります!
- 退職給付信託の背景とは?
- 廃止された定率減税とは?
- 納税充当金を簡単に説明してみる
- 分離課税を正しく理解しよう!
- 法定実効税率の実際の誤差とは?
- 予定納税の概要を把握しよう!
- 連結納税のメリット・デメリット