連結納税のメリット・デメリット

連結納税のメリット・デメリット

通常は各会社ごとに計算していた法人税の計算を、企業グループとして全体を一体化することで法人税を一括計算する制度を連結納税と言います。
こうした効果はグループ会社を合併することでも得られますが、合併の場合は機動的で柔軟な組織の編成というメリットを失うことにもなりかねないのでこうした連結納税の制度に期待が寄せられています。

この連結納税制度を利用するかしないかは企業の任意の届出制となっており、自由に選択できますが、いったんこの制度を選択した場合には余程の正当な理由が無い限り取り消すことは認められません。
連結納税制度の利用にあたっては長期的な視野に立ったシミュレーションなどが必要となります。

さてではこの連結納税にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

●メリット

・連結グループ内に赤字の会社と黒字の会社が混在する場合、その赤字と黒字が相殺されることで全体としてみた場合の法人税額が少なくなり、場合によっては大幅な減税効果が見込まれます。これは連結納税の最大のメリットです。
・キャッシュフローが良くなる。
・親会社における子会社からの配当金には課税されないで済む。

親会社は子会社の株式を全部持っていますので、子会社から受ける配当金がすべて課税されないと言うことになります。

●デメリット

・子会社の繰延欠損金が切り捨てられる
親会社の繰延欠損金は切り捨てされる事なく連結欠損金として引き継がれますが、子法人の繰延欠損金は切り捨てられてしまいます。
・事務量が増大する

連結納税を導入する最初の時点では個別決算、内部取引、合算、全体の税務調整など、事務処理が膨大に増えます。


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